ROOFについて

あなたはどんな社会の中で生きていたいですか?

やさしい社会、公平な社会、平和な社会、豊かな社会、それぞれが考える住みやすい社会への理想があると思います。ROOFはみんなが考える理想の社会に向けて問題や課題を考え、「行動する」を大切にしたいと考えています。様々なイベントをはじめ、定期開催のROOFカフェ(交流会)やROOFのおはなし広場では多くの人たちと繋がってたくさんの声を共有し合い、この社会の「当事者」として活動していくことをミッションとしています。

だれもが「わたし」でいられる世界を実現するために、ROOFがつくる3つのこと。

「知る」
場所と機会をつくります

大切なのは課題や問題を知ること。知る場所や機会がなければ 何も始まらないのです。まずは当事者の目線に立って考えることが始まりです。そして次に、自分を知ること。自分自身を知らなければ、心の声を聴くことも、どうしたいのか、そのために何をしたらいいのかもわからないまま。知らなかった自分から、知ろうとする自分へ。 人を知る、社会を知る、楽しいを知る、自分を知る。そんないろいろな「知る」の場所と機会を様々な角度からつくります。

「やってみる」
場所と機会をつくります。

個々の「やってみたい」を応援するために。それぞれの”やってみたい”を発信する環境と実現する場所をつくります。
時には一緒に走ってスタート時の不安をワクワクに変えていきます。ひとりじゃできないことも、だれかと一緒ならできるかもしれない。自分の苦手な作業は得意なだれかに頼っていい。自分ではたいしたことないと思っていることだって、だれかにとっては大きな助けになるかもしれない。自分のスキルや”好き”を活かすことは、自分を生かすこと。 自分のやりたいことをやりたいと言える。それをだれかが応援してくれる。そんなだれかのためになるかもしれない自分を発揮できる場所をつくります。

「つながる」
場所と機会をつくります。

“できない”と思っていたことを”できる”ように。一人ひとりの凸凹が、つながる場所をつくります。
人はみんな凸凹で、そんな凸凹なパズルのピースだから、だれかと繋がることができると考えています。人を知り、自分を知り、思いを伝えて人同士が繋がり、もともとは小さなパズルのピースも大きな絵を描ける。そんなふうに社会はどんどん広がっていくのだと思います。ひとりで居たい時もあるけれど”独り”ではないと、みんなが思えるように。それぞれのタイミングで、向き合いたい何かや繋がりたい何処かがあるとき、”こんな人たちがいるよ”、”こんな場所もあるよ”と、一緒に地図をひろげられるプラットフォームでありたいと思っています。1人では無理だと思って声をあげたところに人が集まって、できあがった私たち。だから、「つながる」力を信じて、これからも活動していきます。

ROOF Story

突然の雨に降られて雨宿りに入った屋根。そこにはひとり、またひとりと集まってくる。そして、それぞれが新しい目的地に向かって歩き出す、それぞれの方法で。だれかにとって大切なだれかと過ごす家であったり、突然の雨をしのぐ軒下であったり、自然の中でワクワク泊まるテントであったり、インディアンの権利の象徴であるティピーであったり、次の行き先に向かうまでの休憩所であったり、向こう側の景色を見るためによじ登る屋根であったり、明日を待ちわびて夕日を眺める屋上であったり。ROOFが「あなた」にとって必要なときに必要なROOF(屋根)になれますように。

Logo Story

シンプルな私たちのロゴ。けれどシンプルさの中に、実はたくさんの想いが詰まっているのです。

ROOF(屋根)の形、ただそれだけでも、思い描く人によってみんな違います。「求めている人のところに移動できる屋根」の象徴、テントも。子どものための遊び場やティギーも。「ROOF」の使い方、「ROOF」に求めるものは、みんな違って当たり前だから。形も色も、自由であってほしい。そして、もう1つ、私たちのモットーである、「考える」ことを象徴する花、パンジーをデザイン化して、屋根のイメージとも重ね合わせています。できあがったロゴは、なんだか人と人が、親と子が、抱き合っているようにも見えませんか?それぞれが自由にこのロゴから見えるものを感じとってもらえたらいいな、と思っています。あなたにはどんな「ROOF」が見えますか?

かつて「子ども」だったあなたへ

 

“だれもが「わたし」でいられる世界をー”

そんな世界をつくりたいという思いで

私たちはNPO法人ROOFを設立しました。

まず私の中には絶対的に揺るがない確信があります。それは人はみんな100%だということ。不完全ではなく「完全」でしかない。体という器には、一定の量しか入らず、それは例えば、得意不得意や凸凹があるけれど凹めば、それを補う凸があるということ。とするならば、凸に対してはどこかを凹まさなければ容器には入り切らない。その全てが目に映るものではないから、わかりづらいし、足りないと思えば苦しい、迷いもするし、社会という枠組みの中で人は優劣をつけたがるけれど、その「優」と「劣」は都合よく「わかりやすく」だれかが決めた基準であり、正解なわけではないと私は考えています。

そして人はみんな凸凹で、自分から見える景色しか見られないーだからこそ私は多くの人と関わって、その人から見えている景色がどんなものなのか聞いてみたい、可能ならばそこに一緒に立ってその景色を見たいと思うのです。そうして繋がって、どれだけその景色に対して自分が当事者でいられるか、それが結局はこれからの社会を創る未来に繋がっていくと信じています。

“You must be the change you wish to see in the world.”

“あなた自身があなたが見たい世界の変化にならなければならない” うちの冷蔵庫に貼ってあるマグネットにはそう書かれていて、毎日私の背中を押してくれます。

ROOF設立に至った経緯には、これまでの自身の子育てがあります。「子育ては決して親と子だけの関わりではない」どこかではそう知っているのに、毎日毎日なぜか謝ってばかり。

そうして人はいとも簡単に孤独になってしまいます。親いう役割を務め上げることに必死になったり、自分を置いてきぼりにしたり、女性だから、男性だから、日本人だから、などの一属性からなる「〜しなければならない」と「〜すべき」に縛られたり、ただただ自分を責めたり、そんな自分と状況をなんとかしたいと思ってはいても、1人ではずっとずっと動けずにいました。頭ではこうしたい、あぁしたい、があるけれど「今はできない」「自分じゃ足りない」と自分と周りに言い訳をしてきました。そしてようやく勇気を出して声をあげたら、自分の凹を補ってくれる仲間が1人増え、2人増え、そして今こうして同じ景色を見られる仲間が集まりました。

自分自身にとってそうであるように、

楽しいや苦しいや「こうしたい」を分かち合って

それぞれが安心して次の行きたい場所に行けるように

ただ息がしやすいように

「わたし」らしくいられるように

自分を知り、その時その時をだれとどう一緒に過ごしたいか自分の心の声が聴こえるように

ROOF(屋根)はそんな”広場”でありたいし、今後もなっていきたいと願っています。

だれもが「わたし」でいられる世界をー

そこに続ける言葉があなたにとって、明るい未来に繋がる言葉でありますように。

NPO法人ROOF 代表理事

とこだ ゆみ

 

代表理事

戸子田 有未

 

 

米国ミネソタ州Metropolitan State University 心理学科早期児童教育学部卒業。在学中からNortheast Child Development Centerに勤務し、薬物依存や貧困など家庭環境が複雑な子どもたちと共に過ごす中で、子どもを取り巻く環境と保育の重要性について考えるようになる。米国保育士免許を有し、大学卒業後はYWCA Minneapolisにて保育士として勤務する傍ら、ミネソタ大学の教育研究機関を通じて、青少年育成のためのリーダーシップ講義を中高生向けに実施。約10年の海外生活を経て、帰国後は英語を取り入れた保育園・プリスクールの開園から英語塾のトータルマネジメントを行う。現在は3人の子育てをしながら、NPO法人ROOFの代表理事を務め、英語講師、子育てセミナー講師として幅広く活動中。

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